がんばる漁業で快適安全な沖底船「第37八興丸」竣工

2017年1月26日

竣工披露された105トン型の第37八興丸。居住性と安全性が向上している

 国のがんばる漁業復興支援事業の認定を受けた八興漁業(阿部達男社長、石巻市)が新造する沖合底びき網漁船・第37八興丸が竣工し、24日に石巻魚市場で披露された。宮城県初の105トン型沖底船は、漁労環境の向上と安全操業に配慮しており、水揚げの安定や漁獲物の多様性、漁場の有効利用も期待される。2月1日の操業開始を予定している。

 これまで海面下にあった居住区を甲板上に置いた。海水が浸入しても重大事故になる危険性を抑える。乗組員の転倒・転落事故を防ぐ目的で、前方から打ち込む波を破砕する波除板も新たに設置した。

 従来の船型より大型化した30トン分は、すべて乗組員の居住性と安全確保、船体の復原性向上に充て、魚倉容積や機関出力は変えていない。安心して操業できる環境で、若手乗組員の確保・育成に努める。同日は宮城県水産高校の生徒も見学に訪れ、地元に誕生した最新鋭船の説明に耳を傾けた。

 宮城県の沖合底びき網漁業は福島第一原発事故の影響で、今も福島沖以南の操業ができない。宮城県沖のみの操業を余儀なくされているが、同日夕方に市内ホテルで開かれた竣工披露宴で、あいさつした阿部社長は「優秀な乗組員にも恵まれており、この難局を打開できるようがんばっていきたい」と抱負を述べた。[....]