「養殖スマ」、和歌山と愛媛の二大産地からデビュー

2016年1月19日

 愛媛県と和歌山県は、現行の養殖魚種よりも高い収益性が見込めるとして、「スマ」の養殖研究に取り組んでいる。成長が速く、マダイなどの既存の養殖施設が利用できるうえ、全体に脂の乗った身は、クロマグロとも異なる新たな味だ。今月中旬には両県とも養殖スマの初出荷を果たしており、産業振興に機運を高める。(一部既報)

 「ヤイトカツオ」とも呼ばれるスマは、「腹側は大トロ、背側は中トロ」とも評されるほど全身に脂をまとう。消費の盛んな産地では、「マグロとも違うオンリーワンの味」と、高い評価が与えられる。ただ、群れをつくらない生態のためか、天然では混獲で揚がる程度の“幻の魚”で、産地消費にとどまっていた。

 愛媛・和歌山の両県は黒潮流域に面し、南方系魚でも越冬できる養殖適地を有する。養殖マダイなどと並び、県産品の柱に育てようと、技術開発や市場開拓を進めてきた[....]