「鉄炭ヘドロ電池」で東京湾浄化、海洋大と地元中学生

2016年7月14日

鉄と炭で作った「鉄炭電池」

 東京海洋大学や東京・港区などが協力し、鉄と炭で作った「鉄炭ヘドロ電池」で東京湾の浄化に取り組む研究が始まっている。目標を幻となっている「東京・芝浦産のシバエビの復活」に置いており、水産・環境教育も含めた活動が熱を帯びてきている。

 東京湾は埋め立てや排水などで湾内の環境が悪化。東京海洋大学の佐々木剛准教授と港区、無有産研究所、水圏環境教育研究会、都、港南中学校が共同で研究を開始した。「鉄炭ヘドロ電池」は、粉状の鉄と炭を圧着した塊で、湾内に投下すると鉄イオンが放出され、ヘドロを分解し浄化を促進する仕組み。調査は港区芝浦の東京海洋大学占用水域内で行われ、6月上旬には港南中学校の生徒70人も参加し、300キロの鉄炭ヘドロ電池を投入。1年をかけて浄化のメカニズム解明などを進めている。

 佐々木准教授は「若い人が水圏環境に興味をもつきっかけになれば」と話している。ヘドロを燃料に継続した発電も可能とみられ「イルミネーションで、夜の湾内を照らすこともできるようになる」(佐々木准教授)との構想も膨らませている[....]