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「酔魚研究会」大阪で初会合、酒粕餌に高機能養殖を

2018年12月17日

最新の研究・実践成果が紹介された「酔魚研究会」の発足初会合

 水産研究・教育機構は11日、大阪市の新大阪ビジネスセンターで、新たな研究組織「酔魚研究会」の初会合を開催した。同研究会は、酒粕(かす)など酒造副産物を餌などに利用した「よっぱらい魚」をコンセプトに、養殖業の技術的課題の発掘や問題解決、産学の横断的な情報交換を目的に発足。事務局を水産機構本部の水産業成長産業化推進室(横浜市)に置き、定期的に研究会を開催。生産者、研究機関、飼料会社などのほか、酒造分野の研究者らも参加し、新たな高機能養殖魚の開発を進める。
 酒粕はビタミンやミネラルを豊富に含み、可食副産物として90%以上がサプリメントなどの加工原料、飼料などに再利用されている。酒粕を利用した養殖魚生産も、福井県小浜市の「よっぱらいサバ」をはじめ、「ほろ酔いカンパチ」(宮崎県)、「海の桜甚」(鹿児島県)、「吟醸鰻」(兵庫県)など、すでに各産地で始まっている。高機能養殖魚の生産にとどまらず、餌コストの削減や銘柄酒とのコラボによるブランド魚の開発にもつながることから、業界関係者の関心も高まっている。
 初会合では冒頭、水産機構本部の今井浩人水産業成長産業化推進室長が「酒粕などを使った高機能養殖魚の生産が、全国の産地で広がり始めている。当研究会を情報や技術に関する意見交換の場として活用してもらい、養殖業の振興につなげていきたい」と述べた。[....]