「漁業就業者の定着倍増」、小坂全国育成センター会長

2016年12月15日

「漁業を職業として志す若者が増えている」と話す小坂会長
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「漁業を職業として志す若者が増えている」と話す小坂会長

 水産ジャーナリストの会の12月研究会が12日、都内の大日本水産会会議室で開かれ、全国漁業就業者確保育成センターの小坂智規会長が「水産業の新たな担い手たち」をテーマに講演した。小坂会長は「漁業就業支援フェアに来場する若者が増え、小・中学生が親を同伴して来るようになった。世襲が一般的だったが、職業の一つとしてとらえる傾向が出てきている」と歓迎した。

 平成26~27年の漁業者数をみると、65歳以上の就業者数は8万3000~8万2000人まで減少し、15~39歳は5900~6200人へと増加。20年度から始めた漁業就業支援フェアの来場者数も増加傾向にあり、約3分の1は「すぐにでも漁師になりたい」という人。

「特にテレビの影響は大きい」と指摘し、海女さんをモデルにしたドラマや、青森・大間のマグロ漁師のドキュメンタリーなどを見て漁師を目指すようになり、男性以外にも女性や小・中学生の来場も増えているという。ただ、理想と現実との乖(かい)離で離職されることを避けるため、「フェアでは漁師の厳しさをしっかり伝える。現地の視察や漁業体験を経て就業してもらうので定着率はよい。昔に比べたら定着率は倍増している」と説明する。

 新規就業者は、就業先以外から来ることが多いので、担い手をしっかり育てたいと地域全体で協力するようになり、「これまで閉塞(そく)的だった漁村の雰囲気も開放的になっている」という。[....]