「持続可能性」国際シンポの意義、宮原理事長に聞く

2017年5月31日

「国際化の中でプリンシプルをもとう」と力説する宮原理事長

「国際化の中でプリンシプルをもとう」と力説する宮原理事長

 違法・無報告・無規制(IUU)漁業問題を中心に「水産物の透明性と持続可能性」を考える国際シンポジウム(水産研究・教育機構、早稲田大学、ザ・ネイチャー・コンサーバンシー〈TNC〉共催)。主張が異なる者が一堂に会し議論する初の試み。異色のシンポジウム開催の意義、どんなメッセージを残したのか。シンポジウムを共催した水産研究・教育機構の宮原正典理事長に聞いた

 ◇問/開催の経緯は。

 ◆宮原理事長/欧州委員会の元海事・漁業担当大臣であるマリア・ダマナキさんが代表を務める環境保護団体「TNC」からの要請がきっかけ。どうせやるならば、世界的な課題となっているIUUについてみんなで議論しようとなった。立場や主張の違う者同士が同じ舞台に立つことに抵抗は強く、各方面の参加を説得するのは大変だったが、これからの水産業を考えていくうえで意味はあった。

 水産庁をはじめ、水産業界は環境団体を敵だとはいわないまでも、強い不信感をもっている節がある。しかし、それはそろそろ改めるべきだ。捕鯨をめぐるこれまでの経緯がその背景に根差していると思うが、環境団体にもさまざまな組織があることを認識すべきだ。[....]