「全国さけ・ます増殖振興会」発足、回帰率向上へ一丸

2017年7月5日

全国組織設立を長谷水産庁次長に報告する会員代表

全国組織設立を長谷水産庁次長に報告する会員代表

 本州鮭鱒増殖振興会(会長・鈴木俊一衆院議員)は3日、2017年度通常総会を開き、北海道さけ・ます増殖事業協会の加入に伴う改組を行い、全国組織「全国さけ・ます増殖振興会」を設立した。会長には鈴木会長を選出。回帰率アップへの放流技術向上や情報の共有、老朽化した施設の整備など、共通する課題に全国一丸で向き合う。

 総会後、記者会見した鈴木会長は「新水産基本計画にもサケ・マス放流事業の推進が初めて盛り込まれた。そうした中で今回、北海道事業協会が本州鮭鱒に加わった全国組織の誕生は、さまざまな課題に対応できる一つの大きな力になる」と意義を強調。自民党のさけ・ます増殖推進議員連盟への働き掛けや、水産庁、水産研究・教育機構など研究機関との連携も強化していく考えを示した。

 合流を決断した北海道さけ・ます増殖事業協会の亀田元教会長は「北海道のサケの来遊は3000万尾を切る危機的な状況。共通課題を全国が連携して乗り切りたい」。岩手県さけ・ます増殖協会の大井誠治会長も「全国一本化を機に、日本のつくり育てる漁業を本来の姿に戻したい」と期待を寄せた。[....]