「うな丼」論じてウナギ学事始め、鰻学会が公開シンポ

2017年7月25日

発表者らが参加して総合討論が行われた

発表者らが参加して総合討論が行われた

 7月25日の土用丑の日(一の丑)を3日後に控えた22日、東アジア鰻学会(塚本勝巳会長)は東京大学の弥生講堂一条ホールで公開シンポジウム「うな丼の未来Ⅴ 行政はウナギを救えるか」を開催した。今年3月に同学会が発足してからは初の開催。塚本会長は「持続的利用と完璧な保全の実現」のため、ウナギの基礎科学(=ウナギ学)振興の必要性を訴えた。

 基調講演「鰻学会の設立」で講演した塚本会長は、前身の東アジア鰻資源協議会で主催し過去4度の公開シンポを振り返り、「ウナギの保全や持続的利用に効果がなかった」と反省の弁を口にした。

 第1部は研究発表。午後の第2部は保全で議論を深めた。学会員と一般参加者200人超が参加し、ニホンウナギの資源管理や増殖、保全に関する行政や研究機関の取り組みの今に耳を傾けた。

 水産庁からは「資源管理の対策について」保科正樹増殖推進部長がシラスウナギの池入れ実態を解説。日本国内で21・7トンの上限を設けたところ「20トン以内に収まることが分かった」と、資源保全の実効性を強調。終漁前にシラスウナギの採捕の抑制に効果があったことを示唆した。[....]