[1019]北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)第24回年次会議の結果について

2016年7月11日

 北太平洋サケ・マス資源の保存を目的として、北緯33度以北の公海でのサケ・マス漁業の禁止を主な内容とした「北太平洋における溯河性魚類の系群の保存のための条約」が1993年2月16日に発効し、この条約に基づく「北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)」の年次会議が、加盟5カ国(日本、米国、カナダ、ロシア、韓国)の持ち回りにより、毎年各国において開催されています。
 今年の第24回年次会議は5月16日から20日まで、釜山(韓国)の釜山ロッテホテルで開催されました。取締分野の会議では、2015年漁期のサケ・マス違法操業の取締実績報告が行われ、加盟国の取締活動は取締船で100日以上、航空機で400時間以上実施されましたが、違法操業は発見されませんでした。このことから、加盟国が連携して行う取締活動が違法操業に対する高い抑止力となっていることが確認されました。
 科学調査分野の会議では、加盟国の指導的立場にあるサケ・マス研究者が公海とその隣接水域における太平洋サケ・マスおよびスチールヘッドに関する漁獲状況や調査計画について議論しました。
 2015年の暫定的な北太平洋サケ・マスの漁獲量は、104万トン(5.07億尾)でした。カラフトマスが全漁獲量の最も大きな割合(重量で44%)を占め、シロザケ(34%)、ベニザケ(18%)と続きました。ギンザケは漁獲量の3%、マスノスケは1%、サクラマスおよびスチールヘッドはそれぞれ1%未満でした。
 2016年には、アラスカ湾、ベーリング海、北西および中央北部太平洋、オホーツク海におけるサケ・マスの調査が計画されており、種類ごとの豊度、回遊、分布、成長などの条件を調べる予定です。
 なお、今回の年次会議において日本出身のモーリス和加子・元NPAFC事務局総務官が2016年度NPAFC賞を受賞されました。NPAFCの前身である北太平洋漁業国際委員会(INPFC.)時代から事務局に長年勤務し、特に加盟国の取締当局間での情報共有と共同取締の推進に重要な貢献を果たしたことが評価されての受賞です。
 次回の第25回年次会議は、2017年5月15日から19日までカナダのビクトリアでNPAFC25周年記念行事と同時に開催されます。
(水産庁国際課)